男子HSBC SVNSケープタウン大会を見るべき5つの理由

スペインが初の決勝進出を果たし、フィジーが22回目の挑戦で初タイトルを獲得した後、男子HSBC SVNSシリーズの次戦では何が期待できるでしょうか?

HSBC SVNSケープタウン大会は、これ以上ないほど完璧な舞台設定となっています。プレシーズンで注目されたチームは証明すべきものが多く、第1ラウンドで活躍した驚きのスターたちは勢いに乗り、多くのチームが希望を見せ、新しい顔ぶれがすでにその存在感を示しています。

ドバイでのアクションを目撃した方々には説明の必要がないかもしれませんが、127日から8日に開催されるスポーツの大舞台に注目すべき5つの理由をご紹介します。

1. スペインが次に何を見せるか

1年でこれほど変わるものか、という驚きです。スペインはプールBからの突破が有力視され、ケープタウン大会では最低でも準決勝進出が期待されています。昨年のこの大会では10位に終わった会場でのことです。

実際、スペインは昨シーズンのSVNSで10位が2回、11位が2回、8位が1回と安定しない結果でした。しかし、ドバイではニュージーランドの天敵となり、プールステージと準決勝でキウイたちを破り、真の優勝候補として姿を現しました。

キャプテンのPol Pla選手は先週の決勝で通算101トライ目を記録し、23歳のAnton Legorburu Anso選手の若さあふれるスピードとバランスの取れた経験がチームを支えています。ヘッドコーチのFrancisco Hernandez氏が「一貫性」に特に満足している様子を考えると、この物語はさらに続く可能性があります。

2. 今週、最も輝くチームはどこか

スペインだけでなく、ドバイでは昨シーズンの常識を覆すチームが多数現れました。優勝したフィジーは22大会ぶりのタイトルを獲得し、唯一無敗を達成。一方、昨シーズンのリーグ準優勝だったアイルランドは11位に沈みました。

さらに、準々決勝の4試合すべてがコンバージョン1本差以内で決まり、2試合が延長戦に突入する接戦続き。

ドバイでは91人のデビュー選手と10人の新コーチが登場し、ケニアが南アフリカを破りフランスを苦しめ、新人ウルグアイがアイルランドに勝利するなど、大会はますます刺激的になっています。

3. フィジーが恐れるべきチームかどうか見極める

プレシーズンでは、LA2028大会に向けた新プログラムを発表したフランスや新世代のニュージーランド、7人制の才能を誇るアルゼンチンに注目が集まりました。その結果、フィジーはあまり注目されずドバイ大会に挑んだようでした。

しかし、今は違います。フィジーは引き締まった、よく準備されたチームのように見えました。これは2016年に同国を初のオリンピック金メダルに導いたOsea Kolinisauコーチが「何が必要かを熟知している」からに他なりません。

先週の決勝でプレイヤー・オブ・ザ・マッチに選ばれたFilipe Sauturaga選手や、初大会で2トライを挙げたGeorge Bose選手、さらに24歳のJoji Nasova選手が、今後の活躍を期待させる選手たちです。

4. Blitzboksは地元で輝けるか

南アフリカほど男子SVNSの実力を体現するチームはないでしょう。昨シーズン、トーナメント優勝(ドバイ)、11位(ロサンゼルス)、その間の成績を織り交ぜ、最終的に7位で終わりました。そして、かろうじてオリンピック出場権を獲得し、15人制のチームを彷彿とさせるスタイルで銅メダルを手にしました。

先週のドバイでも同様のパターンが見られました。フランスとオーストラリアに印象的な勝利を収めたものの、新人のケニアに敗れ、準々決勝でニュージーランドに敗退しました。

昨年のケープタウン大会では、ドバイ優勝後にオーストラリアに28-0で準々決勝を敗退しています。今年、地元ファンはどのような期待を抱けばよいでしょうか?

5. 調整された新フォーマットを要チェック

ケープタウン大会では、12チームの男子と女子がやや異なるフォーマットで競います。チームは3チームずつ4つのグループに分けられ、各グループの1位が準決勝に進出。2位は5-8位決定戦に進み、3位は9-12位の順位決定戦に進みます。

このフォーマットは選手の健康を守ることを目的としており、連続開催となるケープタウンとシンガポールのSVNS大会で採用されます。

ドバイ大会終了時のSVNSランキングに基づいてプールが編成され、男子の方では注目のプールCが設定されています。アルゼンチン、南アフリカ、アイルランドが同居するこのプールを見逃さないでください。