ハイファイブ:ケープタウンに向けた男子競技の現状
先週末、ドバイで新たなSVNSシーズンがスタートしました。スタジアム外でStormzyがパフォーマンスを繰り広げていたにもかかわらず、真の盛り上がりはスタジアムの中にありました。
最初から明らかだったのは、オーストラリア女子チームとブラックファーンズセブンズが他を圧倒していることです。女子トーナメントでは記録的な15トライを挙げたMaddison Levi選手や決勝の最優秀選手Charlotte Caslick選手が、パリの失意をドバイでの勝利に変えました。
しかし、男子トーナメントでは「2強」の構図は存在せず、優勝争いは混沌としており、非常にエキサイティングな展開が予想されます。
ドバイの結果を踏まえると、2025年シーズンは史上最も接戦で熾烈な7人制ラグビーの戦いになる可能性があります。それでは、男子大会の注目ポイントを振り返ってみましょう。
フィジーの復活
フィジーが輝けば、セブンズも輝きます。ヘッドコーチOsea Kolinisau氏の満面の笑みがそれを物語っているでしょう。
2年半、22大会を経て、フィジーはついにSVNSの表彰台の頂点に返り咲きました。
特に注目すべきは、オリンピック決勝を彷彿とさせるフランスとの準々決勝で、Vuiviwa Naduvalo選手が試合終了間際に見せた劇的なトライです。
フィジーは勝利のために奮闘し、ついに無敗でドバイ大会を終えました。試合後、セブンズスタジアムの中央で歌うチームの姿は、どの国のファンの心も温めるものでした。
スペインの歴史的快挙
優勝には手が届きませんでしたが、スペインは初めてカップ決勝に進出し、シルバーメダルを獲得しました。その過程で、スペインは2日間でニュージーランドを2度破る歴史的快挙を成し遂げました。
また、Pol Pla選手の活躍も見逃せません。31歳のベテランであり、2016年のオリンピアンでもある彼は、通算100トライを達成し、カップ決勝で先制トライを挙げるという週末のハイライトを作りました。
キャプテンのJuan Ramos選手やJaime Manteca選手が不在にもかかわらず、スペインは真の実力を見せつけました。彼らの復帰はさらにチームを強化するでしょう。
新人選手の台頭
ドバイでは男子と女子合わせて90人以上の選手がデビューしました。実況者たちにとっては名前や発音、経歴を覚える大変な仕事でしたが、その多くが素晴らしいパフォーマンスを披露しました。
注目すべき選手として、フランスのAli Dabo選手とGregoire Arfeuil選手、ニュージーランドのOli Mathis選手とSofai Maka選手、フィジーのKavekini Tanivanuakula選手とGeorge Bose選手、グレートブリテンのSunni Jardine選手、そしてケニアのPatrick Odongo選手が挙げられます。
次回のオリンピックまでには、これらの選手が成熟したセブンズスターへと進化することでしょう。
強豪のつまずき
世界クラスの才能を持つ両チームであるアルゼンチンと南アフリカですが、両者とも主要なタイトル争いから外れました。
南アフリカは準々決勝でニュージーランドに敗れ、5回のドバイ優勝記録が途切れました。ただし、これはケープタウン大会に向けて良い兆しとも言えるかもしれません。過去にもドバイで優勝した翌週、地元でのパフォーマンスが振るわないことが多かったからです。
一方、アルゼンチンは準決勝でフィジーに敗れ、古典的な「プーマスらしさ」を欠いた内容でした。特に守備では簡単にトライを許し、攻撃では鋭さを欠きました。
スター選手のMarcos Moneta選手はほとんどの試合でベンチスタートでしたが、Santiago Gomez Coraコーチはケープタウンで彼をもっと早く起用するべきかもしれません。
トップ8への熾烈な争い
1大会を終えただけで、すでにトップ8争いの激しさが明らかになっています。下位4チームの降格を避けるための戦いは、シーズンを通して注目の的となるでしょう。
新昇格チームのウルグアイとケニアは、シンガポール大会後に確定するプレーオフ争いに絡むと見られますが、オフシーズンに多くの主力選手を失ったアイルランドとアメリカも神経を尖らせています。
これからの成長と安定化の過程を見るのが楽しみです。
すべてが新しく、すべてが始まったばかりです。それでは、ケープタウンでお会いしましょう!