HSBC SVNS: 南アフリカ、2015年以来のケープタウンタイトルを獲得

Blitzboksは、ドバイでの6連覇を逃した後、9年間続いたホームでのタイトル干ばつを圧倒的なスタイルで終わらせました。

ケープタウンの観衆は、DHLスタジアムで行われたスリリングな決勝戦で、南アフリカがフランスを相手に逆転勝利を収め、トロフィーを掲げる瞬間に歓喜しました。

フランスは、これまでケープタウンで南アフリカに10戦全敗しており、今回の激しい決勝戦でも最初のトライを決めました。しかし、Blitzboksは前週のドバイでの失望を払拭するかのように、勝利への執念を見せました。

決勝: Blitzboksが勝利しホーム観衆を歓喜に包む

南アフリカはフランスを26-14で下し、スリリングな決勝を制して、9年ぶりとなるケープタウンでのHSBC SVNSタイトルを獲得しました。

息をのむような前半は14-14の同点で終了し、両チームがトライを奪い合う展開となりました。Les Bleus(フランス代表)のCelian Pouzelguesが自身2回目の大会で試合の先制点を挙げました。

しかし、南アフリカは地元観衆の熱狂的な声援を受け、Donavan DonとZain Davidsが反撃のトライを決めました。その後、Varian Pasquetが前半終了間際にコーナーでトライを挙げ、Paulin Rivaが広い位置から神経を乱すことなくコンバージョンを成功させました。

HSBCプレイヤー・オブ・ザ・ファイナルに選ばれたShilton van Wykは、フランスの守備を振り切りラインまで競争を制し、続いてDavid Britsへボールを繋ぎ、ホームチームのリードを広げました。

試合終了間際、Siviwe SoyizwapiがRivaへのボール外でのタックルでイエローカードを受けましたが、Blitzboksはフランスの反撃を食い止め、勝利を手にしました。

共同キャプテンのZain Davidsは試合後に次のように語りました。「選手たちがすでに祝福している様子が見て取れると思います。本当にこのタイトルが欲しかったんです。選手たちはピッチ上で大きなハートを見せ、互いのために戦いました。」

3位決定戦: 圧倒的なフィジーが7トライで圧勝

フィジーは、ドバイ大会での優勝に続き、ケープタウン大会では3位を獲得しました。スペインを相手に2週連続で強さを見せつけ、7トライを挙げて47-10で快勝しました。

スペインのJeremy Trevithickが試合の最初のトライを決め、さらに試合前半終了間際には2本目を挙げましたが、フィジーはJoji Nasova、Filipe Sauturaga、Jeremaia Matanaによる3トライで反撃し、一気に主導権を握りました。

後半早々、George Boseがフィジーの4つ目のトライを決めると、Terio Veilawaがスペインの守備を切り裂いて5つ目のトライを挙げました。さらに、Kavekini Tanivanuakulaが6つ目のトライを決め、試合終了後にはViwa Naduvaloが最後のトライを挙げて締めくくりました。

試合後、フィジーのコーチOsea Kolinisauは次のように語りました。「フランス戦の後、選手たちはとても悔しがっていました。チャンスを活かせなかったのです。私たちは守備に多くの時間を割いてきました。守備こそがチャンピオンシップを勝ち取る鍵です。」

準決勝: 南アフリカ、ケープタウンで劇的な逆転勝利

南アフリカは、Shilton van Wykが後半早々にスペインの守備を切り裂き、スコアを同点に戻すと、熱狂的なケープタウンの観衆の声援を背に、スペイン相手に準決勝で見事な逆転劇を演じました。

スペインは前半終盤に2本のトライを奪い、DHLスタジアムを静まり返らせましたが、前半終了間際にZain Davidsが見事なブレイクアウェイトライを決め、地元チームに希望をもたらしました。

後半にはTristan Leydsが決定的なトライを挙げ、Blitzboksがスリリングな展開を19-12で制し、勝利を確定させました。

一方、ドバイでは先週、フィジーが2024年オリンピック決勝の雪辱を果たし、準々決勝でフランスを19-17で破る劇的な勝利を収め、そのままドバイ大会のタイトルを獲得しました。

ケープタウンでは、灼熱の太陽の下で繰り広げられた激しい試合が12-12の同点で迎えた残り1分未満の場面で、Iowane Tebaが自陣95メートルから独走トライを決め、フィジーが17-12とリードを奪いました。

しかし、フランスは直後の再開プレーから反撃し、Simon Desertがコーナーにトライを決めました。一時はゴールデンポイントの延長戦が予想されましたが、2回目の大会出場となるEnahemo Artaudがベンチから登場し、広い角度からのコンバージョンを成功させ、フランスが19-17で勝利し、決勝進出を果たしました。

プレーオフ: 昨年のケープタウン王者が5位でフィニッシュ

先週のドバイ大会では、激しい試合の中で前後半にそれぞれ1トライを決めたアルゼンチンが、All Blacks Sevensを無得点に抑える内容で勝利しました。

ケープタウンでは、アルゼンチンがJoaquin PellandiniとMatías Osadczukのトライで12-0とリードを広げましたが、Sione MoliaとSofai Makaがニュージーランドの反撃を主導し、前半終了間際にスコアを同点に戻しました。

後半早々、Matteo Grazianoがトライを決めてアルゼンチンが再びリードを奪い、最終的に17-12でニュージーランドを下しました。

昨年12月にケープタウンで優勝したアルゼンチンは、準決勝で14-0の劣勢から急成長中のケニアを26-14で逆転し、5位決定戦進出を果たしました。

一方、ケニアは7位決定戦でPatrick Odongo Okong’oが前半5分間に2トライを挙げ、Great Britainを32-17で下しました。Nygel Pettersan Amaitsaも試合終盤に2トライを追加し、ケニアはドバイで獲得した3ポイントに加え、この試合でさらに8ポイントを獲得しました。

Great Britainは、2日目の初戦となる5位決定戦準決勝で、選手不足に悩むニュージーランド相手に21-17で敗れ、規律の乱れが響く結果となりました。

オーストラリアは、9位決定戦でアメリカを19-12で下し、ケープタウン大会を締めくくりました。その前の試合では、アメリカのLucas Lacampがハットトリックを達成し、チームを26-14の勝利へと導きました。

8人しか健康な選手がいないアイルランドは、奮闘を見せたものの、11位決定戦でウルグアイにゴールデンポイントで12-7と敗れました。その前にも、オーストラリア相手に同じスコアで敗れ、過酷なケープタウン大会を終えました。