HSBC SVNS:若きオーストラリア代表がパースで栄光を手に
オーストラリアは、ニュージーランドとの熱戦を制し、ドバイ大会のタイトルに続いてパースのタイトルを獲得しました。新世代の選手たちの活躍は、パースの観客を熱狂させました。
一方、フランスはカナダに勝利して3大会連続で銅メダルを獲得し、日本はアメリカを破り5位に輝きました。
決勝戦:ティーンエイジャーのDennisが、接戦となった決勝戦でパースの観客を沸かせる
ティーンエイジャーのHeidi Dennisは、オーストラリアがニュージーランドを28-26で制した、接戦となった決勝戦で、前半と後半にそれぞれトライを決めました。
オーストラリアは、Maddison LeviとFaith Nathanが不在の中、3大会で2回目の決勝戦を迎えましたが、Dennisと同じくティーンエイジャーのMackenzie Davisが第一線に立ち、少しも経験不足を感じさせない冷静さを見せてオーストラリアを歴史的な優勝に導きました。彼女は試合後すぐにこう語りました。「最後まで戦い抜くこと、それが鍵でした。全力で戦い抜いた結果です。」
この試合は、女子の決勝戦が大会を締めくくるのは初めてで、期待通りの内容でした。試合開始から終了まで、ニュージーランドのMichaela BrakeがDennisのトライに並び、オールタイムトライスコアのトップにいるPortia Woodman-Wickliffeとの差を2トライに縮めました。
Risi Pouri-LaneとKelsey Tenetiもオリンピックチャンピオンのニュージーランドからトライを決めましたが、Tia HindsとCharlotte Caslickがそれぞれトライを決め、オーストラリアはぎりぎりのリードを維持しました。そして、Dennisの2度目のトライが勝負を決めました。
3位決定戦:献身的なプレーを見せたフランスが銅メダルを3大会連続で獲得
フランスは、カナダを逆転して今年のHSBC SVNSシリーズで3大会連続の3位を確保しました。
Carla Neisenが後半開始早々にトライを決め、Florence Symondsの先制トライを相殺しました。
フランスはボールを保持するのに苦しみましたが、ディフェンスでは激しく戦い、Hada Traoréの負傷で試合が一時中断した後、Alycia Chrystiaensがトライを決め、カナダのミスを突いてLes Bleuesをリードさせました。
準決勝:BrakeとHayesが活躍、ニュージーランドとオーストラリアが決勝へ
Michaela Brakeは、オールタイム記録保持者のPortia Woodman-Wickliffeまであと4トライと迫り、4トライ(前半にハットトリック)を決め、ニュージーランドはフランスを36-7で下して今年のHSBC SVNSシリーズ準決勝で3連勝を達成しました。
Jorja MillerはBrakeが交代した後に5トライ目を決め、Dhys Faleafagaは85mを走り抜けてトライを決めました。しかし、Les Bleuesは敵陣に入ることができず、Anne-Cecile Ciofaniの終盤でのトライはあくまで慰めに過ぎませんでした。
オーストラリアは、Maddison LeviとFaith Nathanが怪我で不在の中、昨夏のオリンピック準決勝での衝撃的な敗北をリベンジし、カナダの反撃を抑えて24-17で勝利を収め、オーストラリアデー決勝にニュージーランドと対戦することが決まりました。
Demi Hayesが3分に先制点を挙げ、19歳のHeidi Dennisがパースでの初先発戦でトライを決め、Kahli Henwoodが初の国際セブンズトライを決め、オーストラリアは前半を19-0でリードしました。
後半、Asia Hogan-Rochester、Carmen Izyk、Shoshanah Seumanutafa(初のセブンズトライ)がそれぞれトライを決め、カナダは試合時間残り僅かで2点差にまで追いつきましたが、Henwoodのキャッチからの70m独走によるアシストにより、Hayesの決勝トライを生み出しました。
プレーオフ:ジャパンがアメリカを驚かせて5位獲得
谷山三菜子は、アメリカのディフェンスをかわし、試合終了間際にトライを決め、日本は29-22で逆転勝利を収め、パースでのHSBC SVNSシリーズで最高の5位を獲得しました。
アメリカはAriana Ramseyが最初の2分で2トライを決めたことにより、Nia Toliverが怪我で不在にもかかわらず、早々にリードを奪いました。しかし、大谷芽生が前半に差を縮め、後半に岡元涼葉が2トライ、吉野舞祐もトライを決めて、日本は追い上げました。
Thalia Costaは3度目のトライで、ブラジルは21-19で中国に勝利し、7位決定戦での勝利を収めました。これで彼女の国際セブンズトライ数は107に達しました。また、両チームともHSBC SVNSにおける過去最高順位となりました。スーパースターのThalia Costaの3本目のトライは、両チームが何度も試合の流れを変えた試合の終わりに決まりました。
Kelerayan Luvuは、フィジアナの4トライのうち2トライを決め、フィジーはグレートブリテンを26-17で下し、9位の座を獲得しました。
スペインは、パースでのHSBC SVNSシリーズ初の勝利を収め、11位を確定させました。新しい顔ぶれとなったアイランドを24-12で下し、昨年のHSBC SVNS初代チャンピオンとしての意地を見せました。