女子ニュージーランド、男子アルゼンチン、香港セブンズ優勝でHSBC SVNS首位堅守
11万人余りのファンが駆け付けた3日間の大会を締めくくる決勝で、女子はニュージーランドがオーストラリアに26-19で競り勝ち、男子はアルゼンチンがパリオリンピック優勝のフランスとの接戦を12-7で制して優勝した。
女子決勝ではニュージーランド・ブラックファーンズのJorja Millerが魔法の瞬間を2度生み出し、香港大会3連覇を達成に貢献。自身が前半終盤にチップタックルでシンビンに入っていた間に得点に成功したチームメイトに感謝した。
先制はオーストラリアで、試合開始間もなくMaddison Leviが5点を挙げたが、1分後にSarah HiriniのトライとRisi Pouri-Laneのコンバージョンでニュージーランドが逆転した。
その後Millerがイエローカードを受けて退出となり、数的不利の中、ニュージーランドが前半終了直前にMichaela Brakeがトライで加点。しかし、オーストラリアもLeviの2本目のトライとTia Hindsのコンバージョンで12-12とした。
均衡を破ったのはMillerで、2本のラインブレークから2連続トライをマーク。Pouri-Laneが2本ともコンバージョンを成功させてリードを広げた。終了直前にMacKenzie Davisが5点、Ruby Nicholasが2点を返したがニュージーランドが勝利を手にした。
HSBC決勝最優秀選手に選ばれたMillerは、「決勝に出なければならないことは分かっていた。チームをとても誇りに思う。ここの観客と雰囲気のおかげで私たちは奮い立つことができて、最高のラグビーを披露できるのだと思う」と喜んだ。
女子の3位はカナダで、フランスに21-17で競り勝った。5位はアメリカに19-7で勝ったフィジーで、7位は日本で堤ほの花の2トライなどでブラジルに32-14で勝利した。9位はスペインに12-7で勝った中国、11位はアイルランドの32-5で快勝した英国だった。
男子決勝でアルゼンチンがフランスとの接戦を制す
男子の決勝では前半は激しい競り合いとなり、アルゼンチンもフランスも得点を奪えずに0-0で前半を折り返した。
試合が動いたのは10分、フランスのLiam Delamareがイエローカードを受けて数的不利になると、その間にアルゼンチンはSantiago Alvarezが抜け出してトライをマーク。1分後にはMarcos Monetaがラインブレークから5点を追加。Joaquin Pellandiniがコンバージョンを成功させて12-0とした。
粘るフランスは試合終了間際にGregoire Arfeuilがトライ、Mateo Garciaがコンバージョンを決めたがそこまでだった。
香港大会初制覇のアルゼンチンは今季3ラウンド連続優勝で、不敗記録を16に伸ばした。
決勝でチーム2本目のトライを決めて勝利を呼び込んだMarcos Moneta はHSBCプレーヤー・オブ・ザ・ファイナルに選出された。
「ここで優勝できて本当にうれしい。香港は歴史のある大会で、我々にとってもこれは大きな意味がある。個人的には昨年のオリンピック前にこの大会でデビューしたが腓骨骨折もあったので複雑な思いだった。今回、両親が一緒に来てくれた。国歌斉唱の間、そんなことが頭を巡っていた。完璧な日になった」と話した。
男子の3位はフィジーとの接戦を22-21で制したオーストラリアで、19歳のSidney Harveyが最後の瞬間に貴重なトライを決めて勝利を呼び込んだ。
5位はニュージーランドで、スペインに24-5で勝利。7位は英国に28-12で勝ったアイルランドで、9位はケニアを19-17で下した南アフリカ、11位はウルグアイでアメリカに21-14で勝利した。
大会を現地で観戦したワールドラグビーのブレット・ロビンソン会長は、「これは、世界的に有名な7人制イベントの一つで50年の歴史がある大会だ。その大会に個人的には初めて来ることができて非常に光栄に思う。また、ラグビーセブンズのためにデザインされた、この素晴らしい新スタジアムに来ることができてうれしい。今回、11万人を超えるファンが来場して、大会3日間で披露されたセブンズ競技最高のラグビーを観戦した」とコメントした。
男子8チーム、女子6チームがLA行き確定
シリーズ全6ラウンド中5ラウンドを終了。次の4月5~6日にシンガポールで行われる最終ラウンド終了で、男女ともシリーズ総合上位8チームが5月3~4日にロサンゼルスで開催されるHSBC SVNSワールドチャンピオンシップへの出場権を手にすることになる。
このうち、男子は全上位8チーム、女子は8チーム中6チームが香港大会を受けてすでに決定した。男子はアルゼンチン(勝ち点88)、フィジー(同76)、スペイン(74)、南アフリカ(66)、フランス(64)、オーストラリア(54)、ニュージーランド(50)、英国(38)で、女子はニュージーランド(勝ち点96)、オーストラリア(88)、フランス(66)、カナダ(56)、アメリカ(56)、日本(52)という顔ぶれだ。
なお、女子の総合7位にはフィジー(38)、8位には英国(37)がつけており、これを9位ブラジル(32)が追っている。
次のシンガポールでは女子は残る2枠を巡っての戦いとなり、また、男女とも今季のレギュラーリーグ優勝が決まる。香港で今季3大会目の優勝を決めた女子ニュージーランドは2位オーストラリアに勝ち点8差、男子アルゼンチンと2位フィジーの間は勝ち点12差となっている。
シンガポール大会のプールも決定。魅力的な戦いが期待されている。
女子は、パリオリンピック王者で今季総合ランキング首位のニュージーランドがプールAでブラジル、中国と同組。昨季SVSN覇者のオーストラリアは日本、スペインと同じプールBで戦う。プールCではオリンピックメダリストのカナダとアメリカ、英国が競い、フランス、フィジー、アイルランドはプールDで戦う。
男子は優勝候補のアルゼンチンが英国、南アフリカと同じプールAに入り、オリンピック王者のフランス、アイルランド、ケニアがプールB。オーストラリア、スペイン、ウルグアイがプールCで、フィジー、ニュージーランド、アメリカがプールDで競う。